2025年6月16日月曜日

宝塚記念 2025 <回顧>


 メイショウタバル・武豊騎手の見事な逃げ切り。


2人気~6人気の上位人気馬は、全て8着以下に沈んだ。

今年は2週早く行われたが、上位人気馬が凡走しやすい傾向は変わらなかった。

季節的に能力を発揮しにくいのだろうか?(春G1を走った疲労とか、暑さとか)


1着  メイショウタバル(7人気)

2着 ○ベラジオオペラ(1人気)

3着  ジャスティンパレス(10人気)


勝ちタイムは、2:11.1(稍重)。上がり36.0。


芝は、7Rから稍重。

10R3勝クラスで、1:32.6。外回りだが良馬場のタイム。

内回りは外回りよりは道悪の影響が残るタイムのよう(阪神でありがち)。

2:11.1は、良に近い稍重タイム。

2年前 2:11.2良 イクイノックス(4週目)

3年前 2:09.7良 タイトルホルダー(京都改修の影響で開催2週目)


12.4-11.0-11.4-12.1-12.2-12.2-11.9-11.9-11.8-11.7-12.5

前半3F34.84F46.95F59.1

後半3F36.04F47.95F59.8


緩みのない平均ペース。

後続も差なく追走していた。

タフな馬場、タフな流れとなった。

3着~6着の人気薄好走馬は、中位~後方を追走していた馬。


1着メイショウタバルは、3馬身差の逃げ切り完勝。

折り合いが最大課題の馬だが、スムーズな逃げとなった。

武豊騎手への乗り替わり2走目、手のうちに入れて能力を発揮させる手腕は見事。

速すぎず遅すぎずのペース配分が絶妙だった。


2着○ベラジオオペラは、前半は4番手追走、3角前から先頭との差を詰め、直線向いた時に1着馬をかわそうとするが、最後は逆に引き離された。

タフな馬場・流れの2200mは少し長いのだろうか。


3着ジャスティンパレスは、後ろから3番目の内追走、直線は大外から上がり1位で伸びた。

近走いつも5.6番人気だったが、今回10番人気だった。

昨年は10着(2人気)だったが、2年前は3着だった。

直線に賭ける競馬をすれば3着に来れるが、勝つことはできない(馬券購入者は喜べるけど)。

それで前走は勝ちに行くギャンブル騎乗だったのだろう(結果大失敗で非難殺到だったが)。

今回、初ブリンカーの効果もあったか。


4着☆ショウナンラプンタは、中団後方寄りの外追走、直線はじりじりと伸び続けた。

じり脚型(スタミナ型というより)なので、このレースは向いた。

(個人的には☆○のワイド持ってたので一瞬喜びかけたが・・・☆の正解は3着馬の方だった・・)


5着チャックネイトは、後方のイン追走、3~4角も最内を通り自然に前との差が詰まり、直線も最内で伸びた。

コースロスが全くないレーン騎手の好騎乗だったが、もっと重馬場だったら3着内あったかもしれない。

7歳だがセン馬なので今もピークなのだろうか。


6着ソールオリエンスは、最後方から上がり2位。

昨年2着は、超外伸び馬場の恩恵もあったし、京都外回りだった。

最後方競馬の限界を感じる。

でも前に行くと伸びないし、困った馬。


2人気△レガレイラは、11着。

3人気▲ロードデルレイは、8着。

4人気△ドゥレッツァは、9着。

5人気△ヨーホーレイクは、17着。

6人気アーバンシックは、14着。


これだけ揃って上位人気馬が8着以下に凡走するのも珍しい。

それぞれ敗因はあるのだろうが、一番の理由は「状態」面だと思う。

道悪では状態面の差が大きく出る(経験上、そう感じる)。

欧州の馬場だと良と重とでは全然違う馬場になるが、日本の良と稍重の馬場の差なんてわずかのはず。

昨年このレースでジャスティンパレスは重馬場で10着に大敗した。

ところが、今年は3着に好走した。

「敗因は馬場」は言い訳が多い。

特に宝塚記念は、春に使われた後の疲労があり、かつ暑くなってくるので状態維持が難しい。

調教の表面的な動きだけではわからないのがやっかい。


他に上記人気5頭の内の何頭かの敗因には、「スロー向きの差し馬」ということもありそう。


◎としたローシャムパークは、15着。

突然の乗り替わりは痛かったが、それ以前に難しい馬。

発汗もすごかった。


【追記】

近4年のデータで

「前走4角6番手以内」が好成績

「前走4角7番手以下」は不振

というのをどこかで見たが、今年もそうなった。


1着~4着の全てが「前走4角6番手以内」だ。

「前走4角7番手以下」のロードデルレイ・ヨーホーレイク・アーバンシックなどは期待を裏切った。

昨年2着時のソールオリエンスの前走大阪杯は4角4番手だった。

今年3着ジャスティンパレスの前走天皇賞は4角3番手。

たまたまのデータかもしれないが、来年のために一応メモしておきます。



1 件のコメント:

  1. メイショウタバル、見事に逃げ切りましたね。単騎逃げ濃厚なメンバー、重たい馬場から本命にしてました。馬連、ワイドは取れたものの、3連単痛恨の取り逃がし、、、やっぱり3連単は難しいですね。
    武騎手、松本オーナー、石橋調教師。メイショウ1着、オペラ2着、出来すぎですよね。

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