大波乱。
1着 パンジャタワー(9人気)
2着 △マジックサンズ(3人気)
3着 チェルビアット(12人気)
勝ちタイムは、1:31.7(良)。上がり35.3。
土曜は稍重でレコードが出た高速馬場。
1分31秒台となったのは、過去10年で2021年シュネルマイスター1:31.6の年だけ。
過去10年で2番目に速い。
(なお、レースレコードは2010年ダノンシャンティ1:31.4)
12.3-10.4-10.7-11.2-11.8-11.9-11.6-11.8
前半3F33.4 4F44.6
後半3F35.3 4F47.1
逃げ馬不在でスローが予想されたが、意外にも超ハイペースになった。
これが、波乱の要因だろう。
1着3着が中団追走、2着が後方追走。
人気を裏切った1人気2人気馬は、前に行っていた。
逃げ馬不在で、これほどのハイペースになるとは、ほとんどの人が予想できないだろう。
1着パンジャタワーは、中位の外追走、直線は大外から伸びた。
東京の京王杯2歳Sを上がり1位で勝った馬だから、勝たれても不思議はないが・・
朝日杯12着の敗因がはっきりしなかった。
それで、距離が長いのでは?とみんなが思ってしまう。
終ってみれば、問題なかった。
1週前調教で、セイウンハーデスと併せて追走先着CW77.4-63.2-11.1というすごいタイムを計時している。
今年1回使って、その後間隔を取って十分に(距離対策の)調教する理想のローテに結果的になった。
昨年の10人気3着ロジリオンも、前走ファルコンS2人気、京王杯2歳S2着という似たローテと実績だった。
2着△マジックサンズは、後ろから2番手の追走、4角で最内回ることにより直線前半で早くも射程圏、最後まで伸び続けた。
さすが武豊騎手、難しい気性の馬をテン乗りで能力を発揮させた。
展開が向いたが、馬の方も初めてのマイルの忙しい競馬によく対応した。
個人的には、ダービーに出走して欲しかったが、皐月賞の1着2着馬が同じサンデーレーシングなので、ここ出走となったのだろう(ダービー出走できるかはボーダーラインだったし)。
3着チェルビアットは、中位のイン追走(外に1着馬)、直線前半は前が詰まり気味、最後までよく伸びた。
前走桜花賞はごちゃついた不利を受けていたが、前2走と違って中位追走できたのが良かった。
ショウナンパンドラの半妹で、一族にはステイゴールド(伯父)やレクレドール(伯母)などがいる良血。
晩成型が多い血統(上記一族3頭は3歳秋以降に本格化)。
秋は主役級になるかもしれない。
4着モンドデラモーレは、好位~中位の追走、直線伸びたが3着内3頭にわずか及ばなかった。
ハイペースで1着3着馬の追走位置が最適だったので、その少し前の追走の分の負けかもしれない。
5着△ランスオブカオスは、好スタートで最初はハナ、その後は4番手くらいの追走、最後はハイペース前追走の分の負けだろうか。
吉村誠之助騎手、勝ちに行く競馬で精一杯頑張ったと思う。
馬の方も、展開不利馬の中で一番粘っている。
6着サトノカルナバルは、中位の1着馬の直後の追走、直線はじりじりとしか伸びなかった。
遺伝子検査の通りの短距離向きなのか?
7着△マピュースは、1着馬の後ろの追走で、直線の伸びはじりじり。
桜花賞回顧でも書いたように、父産駒はダートの勝利数の方が多いし、母はダートで4勝。
高速馬場は向かないか。
それと、前2走とも目一杯走っているので、上昇度もなかった。
1人気○アドマイヤズームは、14着。
前に行けることが、今回は思わぬハイペースで裏目に出た。
朝日杯と真逆な流れだった。
それでもG1を勝つくらいの馬なら、もう少し粘って欲しかったが(5着くらいに)。
落鉄の影響なのだろうか?
2人気▲イミグラントソングは、11着。
この馬も前に行ったことで展開不利(でも強い馬なら5着くらいに粘って欲しかった)。
前走のように差す競馬の方が向いているのか。
◎としたアルテヴェローチェは、13着。
スローになった場合に届かずを心配していたら、ハイペースで直線伸びず。
高速競馬は不向きということだろうか。