2024年10月14日月曜日

秋華賞 2024 <回顧>

 10年超前は波乱も多かった秋華賞ですが、近10年は平穏傾向。

休養明けの調教技術(外厩)の進歩もその一因でしょうか。


1着 ○チェルヴィニア(1人気)

2着  ボンドガール(5人気)

3着 ▲ステレンボッシュ(2人気)


勝ちタイムは、1:57.1(良)。上がり36.7。


高速馬場。

秋華賞過去最速は、2015年1:56.9(ミッキークイーン)。


12.3-10.7-11.5-11.3-11.3-11.7-11.6-12.2-12.7-11.8

前半3F34.54F45.85F57.1

後半3F36.74F48.35F60.0


先頭はハイペースだが、馬群全体は平均ペース。

3角手前では後続馬群が団子になった。

2番手を先頭と仮定した場合のレース上がりは、35.3。


<各馬の前後半3F>(競馬ブックSmartより)

1着チェルヴィニア 36.4-34.2

2着ボンドガール 37.0-34.1

3着ステレンボッシュ 36.7-34.3


1着○チェルヴィニアは、中位追走から完勝。

生産者サイドのコメントからは、桜花賞は状態面が悪く、オークスは桜花賞よりは状態が良い程度(それでも勝った)、秋華賞が一番状態が良かったということになる。


2着ボンドガールは、後方でじっとして直線大外から伸びる武豊騎手のお家芸。

折り合い重視で距離を克服しようという乗り方で、この距離での最大限の能力を発揮した。


3着▲ステレンボッシュは、出遅れが痛く、後方寄りの追走、直線は馬群の中から抜けてきた。

1週前調教が予定変更で坂路追いになったり状態面がやや不安だったことが影響したかもしれない。


4着ラヴァンダは、好位追走からしぶとく伸びた。

ローズSで◎にした馬だが、前走結果から能力不足かなと思ったら、結果的に☆印でもつければよかったということに・・

前走は休養明けのせいと、上がりがかかる流れの方がいいのだろう。


5着△クリスマスパレードは、2番手追走で、35.4-35.8。

前走がフロックでないことを証明した。

個人的には8番人気というのは、少し意外。(逆にミアネーロとランスオブクイーンは想定より穴人気になった)

前走後は、天栄調整で、10日前から栗東滞在、という策がうまくいった。


6着△ミアネーロは、中位後方寄りからコースロスなくまわり、直線も内から伸びたが、最後少し伸び負けた。


7着タガノエルピーダは、2番手から離れた3番手追走で絶好位。

35.7-35.2。これで負けたら仕方ない。

朝日杯3着(35.2)も忘れな草賞1着(35.3)も今回(35.2)も、自身上がり35秒台前半。


9着◎コガネノソラは、坂井瑠星騎手なら前の方に行くのでは、と思っていたら、5番手追走。

後方差しなら5着くらいあったかもしれないが、勝ちにいく競馬で納得できる。

-10キロの影響もあったか。


6人気の穴人気となったランスオブクイーンは、14着。

オークス回顧を見直すと、

「能力はあるがヤル気を出さない(走ることに集中しない)タイプ」と書いている。

気難しい馬なので、この大敗は気にする必要はない。

オークス5着の能力はある。


3人気△クイーンズウォークは、15着。

つまずき出遅れ、最後方スタート。

向正面で動いて中団まで位置を上げる。

直線は伸びず、最後は追わず。

追い切り後の公式記者会見の記事(ラジオNIKKEI)を見ると、

川田騎手が「一週前の追い切りは、正直良くなかったです。時計は出ていますが、中身があまりにも良くなくて、それを改善しながらの一週間でした」とある。

(今となってみれば、川田騎手すごく正直ですね)

暑い中でローズSを使った影響があったか。

今年のような9月の暑さ(名古屋以西)だと、実績馬は前哨戦使わない方がいい、ということになる。

(大阪なんかは秋分の日の前日までずっと34~35度レベルだった)



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