2023年5月1日月曜日

天皇賞(春) 2023[回顧]

 新しい京都の芝は、水ハケがいいのだろう。

夜間に30ミリくらいは降ったはずだが、朝は重、午前中に稍重となった。


1着 ▲ジャスティンパレス(2人気)

2着 △ディープボンド(5人気) 21/2差

3着 ◎シルヴァーソニック(6人気) 1差


勝ちタイムは、3:16.1(稍重)。上がり35.3。


昨年が、3:16.2(阪神稍重、タイトルホルダー7馬身差1着)。

<今年>2着ディープボンド 3:16.5 自身上がり35.6

<昨年>2着ディープボンド 3:17.3 自身上がり37.1

単純には比較できないが(勝ちタイムはほぼ同じでも)今年の方が速い馬場だろう。

昨年はディープボンドでも最後バテた馬場だった(バテなかったのはタイトルホルダーだけ)。


12.3-10.8-11.9-12.1-12.6 

-12.0-12.0-12.6-12.8-12.9    

-13.3-13.2-12.3-11.9-11.5-11.9


前半3F35.04F47.15F59.7(昨年36.5-48.5-60.5)

後半3F35.34F47.65F60.8(昨年36.4-48.3-60.3)


前半3F35.0は、3200mでは速すぎる。

過去10年の最速は35.6だが、そういう時はたいてい大逃げの形になる。

ところが、今年は4.5頭がこのペースで先行していて、結果先行勢は壊滅した。

(この時、ディープボンドは少し離れた7番手、自身前半36.4)(数値は競馬ブックSmart)

昨年タイトルホルダーが引き離した逃げに見えたのは、追っかける馬がいなかったから。


前半4Fが昨年より1.4秒速いが、後半4Fも昨年より0.7秒速い。

これは中盤(向正面)で13.3-13.2と緩んだことと、昨年より軽い馬場だからだろう。

この時に馬群が縮まった(3角手前)。

後半4Fスパートとなるのが、京都外回りのラップ。


1着▲ジャスティンパレスは、完勝。

2歳時にホープフル2着の後は一旦低迷、3歳秋から本格化、4歳春に完全に開花した。

ホープフルの時が450キロ、菊花賞時が452キロ、そして今春は472キロ。

馬体の充実に成長が表れている。


2着△ディープボンドは、3年連続2着。

馬体重も変わらず、502キロ・504キロ・504キロ。

凱旋門賞の後、不調だったが、前走から馬体も-10絞れ復調した。


3着◎シルヴァーソニックは、上がり2位で伸びた。

この馬は、7歳の今、本格化している。

個人的には、道中もう少し前の位置を希望しましたが、この流れなら落ち着いた騎乗で、さすがレーン騎手。

(タイトルホルダーをかわす馬をさらに後ろから差そうという乗り方に思えた)


4着ブレークアップは、今年からの転厩がいい方に出ている。

前走はボルドグフーシュより2キロ重い斤量でクビ差だったし、本格化している。

スロー向き疑惑や母父クロフネの心配もあったが、問題なかった。


5着マテンロウレオは、横山典騎手らしいソツのない乗り方。

ペースが落ちた向正面3角手前で位置を微妙に上げている。

馬の全能力を出し尽くしている。


3人気△ボルドグフーシュは、6着。

最初はシルヴァーソニックより後ろの位置だったが、正面スタンド前で位置を上げていった。

それは、12.0-12.0の所。それが末脚に影響したかもしれない。

(ここが12.6-12.6くらいだったら良かったが・・)

(先行勢やボルドグフーシュは、タイトルホルダーを意識し過ぎている印象)

(自分の競馬に徹したのがルメール騎手とレーン騎手)

後方一気が向いているのかもしれないが、それだと取りこぼす可能性も大で、難しい馬。


4人気△アスクビクターモアは、11着。

速い前半3Fが影響したか。

(この馬35.4、ディープボンド36.4)

それと、今年は何かおかしくなっているかもしれない。


1人気タイトルホルダーは、3角から下がっていった(競争中止)。

明確な故障があったわけでなく、走りがおかしくなったので大事を取ったようだ(右前肢跛行)。

ゲート入り前から騎手が違和感を感じていることをアンカツ氏が指摘していた。

前走不良馬場を走った影響があったのかどうか。



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