2024年12月16日月曜日

朝日杯FS 2024 <回顧>

 

今年は混戦かと思っていたら、終わってみれば強い馬が圧勝。


1着から4着まで、1番~4番。


「前走京都・非重賞1着馬のワンツースリー」


1着 △アドマイヤズーム(5人気)

2着 ▲ミュージアムマイル(2人気)

3着 ☆ランスオブカオス(9人気)


勝ちタイムは、1:34.1(良)。上がり33.7。


先週の阪神JF1:33.4より遅いが、これはペースが全然違うから。

阪神JF 前半34.2上がり34.9

朝日杯FS 前半35.4上がり33.7

全体タイムが遅いから低レベルということはないだろう。

ただし、4着以下のレベルは疑問(スローなのに着差あり過ぎ)。


12.4-10.8-12.2-12.6-12.4-11.8-10.9-11.0

前半3F35.44F48.0

後半3F33.74F46.1


逃げ馬不在で、かなりのスロー。

上がり2F10.9-11.0と極端に上がりが速い。


普通こういう流れだと、着差がつかない入線になる。

ところが、

1着アドマイヤズームと5着アルテヴェローチェの着差が、1.3秒もある。

5着と15着の着差は0.9秒内におさまっている。


2番手追走だった1着馬が、上がり1位

3角3番手に押し上げた2着馬が、上がり2位

中団追走だった3着馬が、上がり3位


これは、4着以下の差し馬は展開面だけを言い訳にできない。

こんなスローな流れでありながら、着差がはっきりと出た。

(普通は、この流れなら後方から上がり1位2位で届かずという馬がいるが、今回はそういう馬がいない)


1着△アドマイヤズームは、自然に2番手追走から、直線後続を突き放し上がり1位。

終わってみれば1強だった。


2着▲ミュージアムマイルは、出遅れほぼ最後方スタート、Cデムーロ騎手がさすがで3角までに最内から押し上げ3角3番手。

直線は、3角までに脚を使った影響あったか、2馬身半離され上がり2位。

スタートが悪いので、もう少し距離があった方が良さそう。


3着☆ランスオブカオスは、キャリア1戦ながら中団馬群追走問題なし、直線入った所で前壁で少し進路を切り替え伸び上がり3位。

これは、馬も騎手もキャリアが浅いのに立派。

馬の方は、前走で掛かることなく追走していて、上がり2位より0.6速い末脚で伸びていたので、距離延長で通用するかもという期待はあった。

(個人的には、オッズに魅力を感じながらも◎にまでする勇気がなかった)

騎手の方は、ぎりぎりG1出走要件の31勝を達成してG1騎乗可能となった吉村騎手は、デビュー初勝利が六甲S(斤量の恩恵ない)という大物新人。

いきなり特別を勝ったり、いきなりG 1で好走するとは、勝負強く、物おじしない性格のようだ。

人馬ともに、今後の活躍が楽しみ。

(個人的な馬券の方は、☆▲のワイドのみ的中)


4着ダイシンラーは、横山典騎手がよくやる「逃げ馬不在の時の逃げ」。

見事にペースを支配し、直線も粘った。

岩田康騎手の携帯使用(土日移動中にユーチューブの履歴)での乗り替わりの役目を見事に果たした。


5着○アルテヴェローチェは、中位追走、かかり気味で折り合いつけようと3角では後方になる。直線は、じりじりとしか伸びなかった。

普通このペースで5着ならペースが言い訳になるが、前にいた1着馬の上がり33.6で、この馬は34.4、完敗だ。

前走はペースが流れてくれたが、今回はペースが真逆。

+14キロの影響もあるかもしれないが、掛かる気性が問題。


3人気△トータルクラリティは、13着。

好位追走、直線さっぱり伸びず。

+12キロの影響あるのか?それにしても負け過ぎで、気性面の問題か。

それと、前走2着のコートアリシアンが阪神JF6着で、新潟2歳Sの好走馬はあてにできない。


4人気パンジャタワーは、12着。

好位追走から中位追走に下がり、直線は伸びず。

距離が長いのだろうか?


6人気◎ニタモノドウシは、9着。

行きたがりムーア騎手ががっちりと抑え込む追走。

前2走からは、あれほど掛かる馬だとは思わなかった。

この気性なら短距離向き。


7人気△タイセイカレントは、15着。

あまりにも負け過ぎで、気性面だろうか?

初戦逃げ、前走が最後方。2戦とも少頭数。

こういう極端な競馬で結果が出た馬は、多頭数競馬で人気を裏切ることはありがち。


8人気アルレッキーノは、10着。

逃げもありうるはずだったが、スタート良くなく後方追走。

3角から最内、直線も最内で伸びず。

難儀な気性がむしろ悪化している?


朝日杯3着内の3頭とも「前走京都・非重賞1着馬」。

阪神JF3着内3頭中2頭が「前走京都・非重賞1着馬」。

「前走重賞好走馬」は、ことごとく人気を裏切った(阪神JF1着馬除く)。

人気馬の敗因の多くは、気性面(経験が浅い2歳馬だから仕方ないといえば仕方ない)。

今年の2歳G1は難解だった(いや、もう一つある)。



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